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速度の話

物語は止まっているばかりではありません。かといってずーっと走りっぱなしというわけでもありません。
上手な物語は、緩急の調節が上手です。というかそれが出来ていないと、中だるみが発生したり、いまいち物語に移入ができなかったりという事態が発生します。


速度の各パラメータ


会話文・地の文

会話文の方が制約が多い印象。

地の文だと、上の内容が作者次第で自由な気がします。
まあ地の文も、話し方は普通独白調ですけどね。

それ以外の、「何を語る」とか「どのくらい語るか」とかは、会話文・地の文ともに共通でしょう。


動作・状態

動作について語る場合、時が進行する。情報の密度が増したり間を省いたりすると、一般的にスキップするような感じを醸し出せる。
状態について語る場合、そこで時がストップする。

また、会話文・地の文とだと、会話文は通常進行限定。なぜなら、会話は、「発言」という動作に含まれるからでしょう。


長さの長短

一般的に、長くて装飾の多い文は遅い。短くて単純な文は速い。
また、長い文が連続した後に短い文を出すと、緩急がついてより速さを感じる。


スタッカート

前後のつながりを切り離すイメージ。急ブレーキみたいなもの? 上手く使えば簡潔ですっきりした印象、下手に使えばブツ切り。


テヌート

余韻が継続しているイメージ。ニュートラル?


レガート

滑らかにつなぐ感じ。ドリフト?

補語-述語の配列

段落レベル
動作文・状態文とを、どういう基準で改行するか。

文レベル
補語→述語の順番は、普通というか技術文章的。基本わかりやすいけど、単調。
述語→補語の順番は、変則的というか詩的。わかりにくくなることもあるが、注意して使う分にはOK。

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