はじめに、文章の構造と、文章を上手く書けるようになるための方針を提示します。
文章の構造を把握しておくと、「この場合はどこを直すべきか」という分析の際に名指しできるので、便利です。
方針については、あくまで我流です。それでも、行き当たりばったりで進めるよりは良いかなぁと思ったので、記させて頂きます。参考程度に見ておいて下さい。
前者の図が形式。後者の図が意味。「下の階層を元に、上の階層ができてるよ~」という話。
ちなみに、それぞれの階層の重要度は、逆ピラミッド構造になるので注意です。
形式と意味の、おおよその対応は下の通りになります。
全ての階層において、一番大事なのは主題・要点でしょう。
読者に対して、その文・シーンなどで何を伝えたいのか。そういった核に当たる部分。
以降の章では主に、「伝えたい何か」をどうすれば上手く伝えられるか、そのための方法・技術を探求します。
文章で上手に伝える技術という考え方の一つに「文章力」というものがあります。
ここでは「文章力を構成する6つの能力」「文章力って何?」を参考にして考えてみます。
基礎的な部分としては、下の通りでしょうか。
- 語彙
ことわざ・単語などについて。 知識として知っているだけでなく、会話などで使えるか。- 表現
形式階層なら文、意味階層なら説明・描写について。 助詞(最低限「は」と格助詞)、句読点、主題解説・補語述語をどうにか出来てれば、最低限いい?- 構成
文のまとまり(段落・シーン・章・物語など)について。 文のつながり(接続詞とか)がきちんとできていれば、及第点。
これらをわかりやすく・正確に書けるか、それが初歩。
応用的な部分としては、下の通りでしょうか。
- 説得力
読んだ人が、書いてある文章を納得できるか。創作系ならリアリティ。- 描写力
シーンに応じた描写ができているか。描写の量・種類は適切か。- 魅力
惹きつけられるか。作家の個性の領域。
基礎の語彙・表現・構成について、上の3つを持たせることが出来るかというのが、初歩の次の段階なのでしょう。
下の項目ほど、抽象的というか感覚的な話な気がします。とりあえずは上の方から順に磨いていくのが順当なのかもしれません。
後は生産力(執筆速度)。これも重要なものですが、ちょっと特殊なので除外しておきます。
効果的な方法が見つかって、なおかつ機会があったら書いてみます。